の脳内中央にグランドピアノがどぉーーーんと置いてある。こういう脳内風景になったのはそれほど昔ではないのである。会社、中間管理職、出張、部下の管理、社内の諸々の思惑、住宅ローン、子育て・・・の台風の非難小屋みたいなところに小さな電子ピアノが置いてあったのだ、長い間。もちろん、脳内風景という意味でね。
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それが、今じゃ、ほれっ、ご覧の通り。えっ、きょろきょろ。
間もなく五十六歳になろうとしているオヤジの脳内がこれでいいの? という大きな疑問も沸いてこなくはないけれど、脳内がこのようにすでになっちょるからどうにもでけん。知人のひとりが「裕さん、そのアホな熱情が、いずれ花開くときが来るよ」だって。おっ、ということはわしは、まだ、蕾ちゃんなの? いや、花はとっくに開いていて枯れ始めているの? 結局、どっちなのかわからんけれど、どーでもいいわよねぇーと、志村けんさんと柄本明さんの芸者コントの口調で呟く。
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しっかし、十四歳のときに中学校の先生に何気に言った、あの、あの、あの一言。「裕君は、将来、何になりたいの?」、私、きっぱり「先生、ジャズピアニストです」。有言実行するとは、当時の私には遥か彼方の蜃気楼。
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